※追記※
この記事から2ヶ月が過ぎた現在も、この友人はスマホゲーム断ちを維持しているようです。
曰く、「ゲームしていた時間を読書に充てたら人生が捗るようになった」とか。
友人のスマホゲーム断ちを手伝った話。
人知れず、スマホゲーム依存症に苦しんでいた友人。
先日、友人と2人で食事に行きました。
彼は僕と同い年で、演奏家としての仕事をしています。
いわゆるプロミュージシャンですね。誇りに思う友人の一人です。
頭の回転の速さ、行動力、独自の知見など、唸らされることが多くて一緒にいるだけで刺激になります。
そんな彼と食事を済ませ、話していたらスマホゲームの話になりました。
他愛ないと思っていた会話でしたが、続くうちに彼の本音が出ました。
やりたくないんだけどやってる。
もう、俺がゲームをやってるんじゃなくてゲームが俺を無理やり動かしてるだけなんだ。つらいよ。
おそらく、スマホゲーム依存症かそれに近い状態にまで彼はなってしまっているかもしれないと思いました。
僕は彼が自分を律して日々過ごしていることを知っています。
そんな彼ですら沼に引きずり込むスマホゲーム。改めて恐ろしい存在です。
時間とともに回復していく行動力になるやつ。
あれが一杯になってもほっとくとすごい損した気持ちになるんだよね。
それであわててゲームにログインするんだけど、そういう自分の姿がみじめに思えたのよ。卑しいなと。
他にもそういう人の心の反応を使った仕掛けが何重にもなってるからね、やめられないようになってるわけ。
はっきり言って依存症を作るための仕組みだよ。
そこにガチャ課金まで絡んだらもうゲーム会社に貢ぎ続けるだけのゾンビになってるね。
まあ、搾取の仕組みとしては大したもんだよ。
彼はスマホを取り出し、僕の目の前でアプリを削除しました。
フレンドとかでゲーム内の人との繋がりとかあるけど、考えれば考えるほどやめない理由にかたよっていくしかないから。
俺も減量中の時にお菓子食べたくなるけど、スーパーでお菓子コーナーの前で迷ってれば迷ってるほど結局買うしかなくなるもんねw
実際に会う人たちには後で説明すればいいっしょ。
やはり、やめる決断に大切なのはスピードですね。
まずい、と思った瞬間に躊躇なく行動を起こすことです。
ほんとにそれ。
自分が搾取の対象にむざむざなることがわかっていて、何も行動を起こさないのが耐えられなかった。
彼は元々ロックミュージシャン上がりなので、反骨心は人一倍ある方です。
それがこの瞬発力を生んだというのもあるでしょう。
そういう仕組みに乗せられてるよ、と知るとそこから降りたくなるみたいですね。
これでまた本業に集中できるよ。
正直言ってスマホゲーで楽器の練習の時間削られてたし、奥さんの相手もしてやれなかったことがあった。
将来、仕事も家庭も崩壊する原因になるんじゃないかと薄々思ってはいたんだ。
助かったよ。ほんとにありがとう。
油断は禁物。再び手を出さないことが大事。
これで、彼の仕事と家庭はひとまずは守られたのでしょうか。
しかし深刻な依存症の恐ろしさは「対象から離れればそれでよし」とはならないところにあります。
これはスマホゲームに限りません。
実は僕の場合も、一度やめてもまたストレスによって戻ってしまった経緯があります。
その後も彼とはこまめに連絡を取りつつ、再びスマホゲームに手を出すことがないように見守りたいと思います。
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